No.001-009
Lento piacevole ニ長調 4分の2拍子
オリジナル作品としては初の完成作品で、会社から帰宅する際、電車の中でふと浮かんできたメロディーが元になっております。最初はロンド形式のチェンバロ独奏曲に仕上げるつもりだったのですが、可愛らしいメロディーだったので、ポップ風に仕上げてみました。曲の形式がA-B-A-間奏-C-A-B-Aという大ロンド形式に準じている点、最初の1コーラスがチェンバロのみの伴奏になっている点は、初期の構想の名残です。アレンジに関してははっきり言って不満です。その当時はコードというものを全く扱えず、単に各パートのメロディーを重ねているだけになってます。ただ、ロンド形式という比較的変化に富んだ形式を採用している分、当時の他の作品よりは楽しめるかな。タイトルは曲の感じから付けたのですが、詞がないので仮のものです。楽譜上はレント(遅く)ですが、実際には倍のテンポに聞こえるはずです。
初版はYAMAHA AC-XG版でしたが、後にMU2000用に移植すると共に、音色、エフェクト、音量のバランスをちょっとだけいじりました。その後さらに改訂。ヴォーカルパート、チェンバロ、2nd.ギターが同じメロを演奏していたのですが、ギターのアレンジを変えることにより、少しはましな曲になりました。
Allegro moderato ト長調 4分の2拍子
オリジナル2作目で、簡単なコードを付ける練習のつもりでアレンジしてみました。ストレートなポップナンバーとして考えてたのですが、まあ、繰り返しが多くてつまらない作品になってますね。でも、かなり遊んでいるベースラインと、軽い感じのジャズギターは結構気に入ってます。これもタイトルは仮で、詞はありません。
初版はAC-XG版でしたが、MU2000用に音色、エフェクト、音量のバランスをちょっとだけいじりました。相変わらず単調ですが、ヴォーカルパートをサックスに変えたら、結構良い感じ。
Andante con sentimento 嬰ヘ長調 4分の4拍子
オリジナル3作目ははっきり言ってDTMとしては失敗作だと思っております。つまらないですよね。でも、この曲を評価して下さった方もいらっしゃいます。賛否両論あって、自分でもなかなか評価を下しにくい作品ですね。ただ一つ言えることは、メロディーとしては一番気に入っている曲だということ。この曲のBメロを、私にとって一番思い入れの深い作品(やさしさにつつまれて)に転用していることからも、それは伺えるかと思います。誰かこれに詞を付けて、たっぷりと感情を込めて歌ったら、大化けするかも、なんて考えたりもしますね。詞はないのですがタイトルは正タイトルです。誰かへの想いをたっぷりと込めた歌詞を付けたいですね。 チェンバロと歌のパートのみの作品で、そのくせ演奏時間は少々長く(約5分)、場所ふさぎなのでMP3は用意しておりません。歌のパートはNo.92 Choir Padを使ってますが、音源が違うと多分変な声になってしまうので、お気に入りの持続系音色に変更してお聴き下さい。
No.004 ロンド イ長調(やさしさにつつまれて)
第1部:Andante espressivo イ長調 8分の12拍子
第2部:Andante dolente 嬰ヘ短調 − Andante grazioso 嬰ヘ長調 8分の12拍子
第3部:Andantino scherzando 嬰ヘ長調 8分の12拍子
第4部:Adagio molto e maestoso 嬰ヘ長調 4分の4拍子
第5部:Andante espressivo イ長調 8分の12拍子
演奏時間9'30"、五部形式による作品ですが、A-B-A-C-Aのロンド形式ともとれるため、ロンド イ長調と仮に名付けました。仕事で強いストレスを受け、さらにプライベートな部分においても非常に複雑な心境であった頃の作品で、丸一ヶ月間、苦心した末に生まれました。精神的にも非常に不安定だったので、順調に進んでいたかと思えば、突然何もできなくなるくらい苦しんだりして、これほど苦心した作品は他にありません。しかし、そんな時に作った作品なのに、非常に優しく、穏やかな表情に満ちあふれています。この曲には当時の思いがぎっしりと詰まっているのですが、それだけではなく、作品を作る課程において、無意識のうちに自分自身を癒していたのかもしれません。どんな思いが込められているかは、お聴きになる方がご自由に想像してみて下さい。ちなみにサブタイトルの「やさしさにつつまれて」は、曲のイメージから付けたものですので、当時の心境とは必ずしも一致しません。アレンジの出来映えとしては、今となっては不満だらけ。全体としてもサウンドが薄いのですが、当時の気持ちを大切にするため、一切手を加えるつもりはありません。
Allegro moderato con spirito ハ長調 4分の4拍子
ウォーターフォール(初版)と同時期の作品で、仕事で嫌なことが続いていた頃に作曲した、明るく元気で爽やかな曲です。詞が付いていないのでタイトルは仮なのですが、これにはちょっと意味がありますね(詳しくはお教えできません)。本来なら4曲セット(この曲、ロンド イ長調、ウォーターフォール、メルヘン)でターニング・ポイントなのですが、この曲が一番それらしいので、代表して付けたんです。ギターの早弾きと、後半のビートががらりと変わる辺りが気に入ってます。
これも初版はAC-XG版で、後にMU2000用に音色、エフェクト、音量のバランスをちょっとだけいじりました。元に比べ、バックが派手になりました。そしてさらに劇団マリーちゃんで使って頂く際に、さらに厚みを増すよう改訂して現在に至ります。
Moderato con grazia ヘ長調 4分の4拍子
2001年10月、某所で百万本もの秋桜が風に揺れる風景を見て、そのインスピレーションから浮かんできたメロディーを咄嗟にポケットサイズの五線譜に書き込み、家に帰ってから続きの部分を作り、メロディーはすぐに完成しました。ちなみにこの曲は、最初から二重唱として浮かんできたものです。しかし、何分にもその頃の精神状態から、この綺麗なメロディーにアレンジを加える気分にはなれず、完成は2002年の1月までずれ込みました。この二重唱は、ヴォーカルをいじめてます。まあ、詞もないですし、実際に歌うことはないと思いますが、仮に歌うとすれば、第1ヴォーカルは相当難しいと思います。メッツォソプラノの声域で、最高音からオクターブの急降下もありますし、ヴォーカルのみを前面に打ち出した軽いアレンジが、拍車をかけておりますね。コメントに書いた「聴き手に優しく歌い手に厳しい」というのはそういった意味です。
最初のアレンジに少し不満を感じ、一部改訂したVersion 2を作りました。こちらの方がよりソフトだと思います。最近は歌詞作りにも取り組んでおりますが、これにだけはどうしても詞を付けられません。誰か素敵な詞を付けてくれないかなあ。
DualヴァージョンはAC-XGの”歌”とMU2000のバックを同時に鳴らす、冬の岬で取ったのと同じ方法で作成しました。完全なMU2000版は作りませんので、MIDIファイルはAC-XG版を残しておきます。
Andante con sentimento ト長調 4分の4拍子
2001年の夏に作り、半年間放置されていたメロディーと断片的な歌詞を、2002年1月末から本格的にアレンジを始め、2月に完成しました。その時全部の歌詞も作りましたが、これが私にとって、初めての菓子作り・・もとい、歌詞作りとなりました。まあ、はっきり言って歌詞は不出来ですね。メロディーに関しては、少しは自信があります。不可思議なコード進行も、和音入力ツールを駆使し、一つ一つ響きを確認しながら、全体として決意と不安とが交錯したような感じに仕上げたつもりです・・が、当時はまだコード進行についてはほとんど分かっていなかったので、まあ、変なコード進行に対する言い訳ですな(^^;)。全体の仕上がりとしてはまあまあかなって感じで、お粗末な歌詞ではあっても、それを生かした音作りは出来ているかな。
これも初期はAC-XG版で、MU2000版はヴォーカルパートをヴァイオリンに変え、全体にメリハリを付けました。また、音の定位も変更しております。妙なコード進行と不出来な歌詞はそのままです。
歌詞(作詞:嶋田梨花)
1:やわらかな春の 日差しを浴びて
冬のような 凍てつく心
少しずつ溶けてゆくのよ
さわやかな春の 風が吹いたら
悲しすぎる 思い出さえも
少しずつ消えてゆくのが 分かるよ
悲しくなることも 時にあるけれど
泣き通した夜の数も
一つ二つじゃないけれども
いつまでも泣いていたくないから
昨日までの寂しい気持ち
もう何処かへ置き去りにして ゆきたい
2:人恋し夜の 静寂(しじま)の中で
膝を抱え 過ごした日々も
今はもう過去の切ない思い出ね
*寂しくなることも 時にあるけれど
春の陽の光を浴びて
明るくさわやかな気持ちで
今日からは私 生まれ変わるよ
下を向いて歩くのやめて
真っ直ぐに前を見つめて ゆくから
*繰り返し
明日を見つめて 生きてゆくから
悲しい歌や 切ないメロディー
もう口ずさむことはないでしょう
Allegro moderato e giocoso ヘ長調 4分の2拍子
2002年2月の作品で、会社から帰宅して、少しの時間まったりとしていたところ、突然イメージが湧いてきて、一気呵成に・・・と言いたいのですが、間奏を作り終えた辺りでダウンし、次の日会社を休む羽目になってしまいました。それさえなければわずか数時間で完成していたでしょうね。ポップスにバロックの要素を加えた感じの曲ですが、最初からそのつもりではなく、大好きなチェンバロを使っているうちに、だんだん乗ってきて、間奏でついにプッツンしてしまったというのが本当のところです。最初、歌詞はなかったのですが、大空に向かって飛び立つような躍動感のある曲なので、「つばさ広げて」という言葉をを織り込みたく、名付けました。6月になって歌詞を付けた際、最初に想定していた部分にこの言葉を入れられたので、ちょっと満足しております。詞は前作よりも随分進歩しているかと思います。
AC-XGからMU2000に移植する際に音色を変更し、リバーブを深くし、バランスを調整しましたが、音符は一切変えてません。
歌詞(作詞:嶋田梨花)
※もしも私が 鳥になれたら
この青空に 翼広げて
虹の彼方へ 飛んで行きたい
そして地平線の果てまで
白い雲 追い越していくよ
街を見下ろし ループを描きながら
鳥になるなんて 絵空事だけど
でもそんな気持ち いつも抱いて
☆雨が降っても 風が吹いても
嵐が来ても 決して負けない
険しい山を 越えてしまえば
そこは希望に満ちた世界
そんな場所 目指して行こうよ
何もしなけりゃ 何にも変わらないよ
悩み事なんて 誰にでもあるよ
くよくよしないで 勇気を出して
Ah 退屈な毎日を捨て (毎日を捨て)
明日に向かって 羽ばたきましょう
★いつも心に 翼を持とう
何が起きても 折れない翼
前を見つめて 飛んで行くのよ
そうよ夢を叶えるまでは
※☆★繰り返し